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自賠責保険料、3年連続据え置きなるか!?
2015.12.16
自賠責保険料、3年連続据え置きなるか!?
平成28年度の自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)の料率、つまり保険料が3年連続で据え置かれるかどうかに関心が高まっている。平成28年度の自賠責保険料を決める第 135回自動車損害賠償責任保険審議会は、1月下旬に開催される。平成23年度、同25年度と最近になって2度、保険料が値上げされて以降は、単年度でわずかな損害超過に収まっているため、2年連続で据え置きとなっている。現状の推移を見る限り28年度 についても引き続き保険料は据え置かれる公算が高くなっている。とは言え、自賠責保険の収支は相変わらず厳しい状況が続いている。
一般会計に貸し出されたままになっている保険料の積立金は27年度末見込みで6072億円。一方で、ひき逃げや無保険車が加害者となった場合に被害者を救済する政府保障事業(26年度実績で14.6億円)や127億円(27年度当初予算)におよぶ自動車事故対策機構の運営費、元本を取り崩しながら継続されている「運用益事業」は、国、保険会社、JA共済合わせ162.2億円(27年度当初予算)にもなる。さらには保険料の4分の1を占める取り扱い保険会社、代理店の「手間賃」など支出項目も多い。行政当局には支出のムダを省き、自賠責保険の仕組みが長く維持できるよう、ユーザーの信頼獲得に努めて欲しいものだ。(写真は今年1月に開催された自賠審の模様)。
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