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ネクスコ民営化10周年を明日に控えて ネクスコ東日本廣瀬社長定例会見開催 ETC義務化、現実問題として時間がかかる。
廣瀬社長です。台風に伴う豪雨により、被災された方にお見舞いを申し上げます。ネクスコ東日本管内でも、法面の小規模な崩落が起きた。地元自治体から支援要請があり、支援した。一般道路の通行止めにより、並行区間で無料措置を講じた。
民営化時点で40兆円の有利子負債削減、コストを抑えて高速道路の効率的な整備、SA.PAの整備や柔軟な料金体系とすることが掲げられた。10周年の節目で廣瀬社長は、
29兆円まで有利子負債を削減した。
管内延長3800キロのうち、民営化後に新たに500キロを整備。コストを2割削減した。
老朽化対策、大規模災害への対策が求められている。
大規模更新、修繕をスピーディに進めていきたい。10周年を記念してウェブサイトを作った。
圏央道、横横道路、外環道路などの通行料金見直しも行われる。
経由別ではなく、地点ごとの料金も見直していくわけです。4月1日から円滑に導入できるように準備が進められています。
圏央道桶川北本ICと白岡菖蒲IC間が、10月31日に開通する。東名、中央、関越、東北道が直結される。
ネクスコ東日本のお客さまセンターが、四年連続で三つ星を獲得した。これは過去に10社のみ。ヘルプデスク協会による格付け調査による。
訪日外国人の増加により、外国語での問い合わせに対応するため、来年度中に多言語通訳サービスを活用した三者間通話で応対する予定。
ネクスコ東日本は、SA.PAメニューコンテストを今年も開催する。全国大会を12月22日に行う。
10周年を記念して、地域産品応援フェア第14弾を実施する。10周年を記念して豪華商品を800名様にプレゼント。
10月5日から11月8日まで、高速道路ウエブアンケート ドライブ調査を全国で実施する。
質疑応答です。
幹線道路部会の根本部会長が、永久有料化すべきと発言した。
民営化10年の間に想定していなかった大震災があった。
また首都直下型地震、東南海地震が言われている。ゲリラ豪雪雨も起こっている。日本は災害大国と言える。これらをどう考えていくか?
笹子トンネルの天井板崩落事故が大震災後1年半後に起こった。
高速道路は鉄道とも港湾とも飛行機とも違う。非常に大きな役割がある。ふたつの大きな事態があった。大規模修繕をキチッとやっていく。平成24年12月に笹子トンネルの天井板崩落事故が起きたが、その前から対応を検討していた。
昨年、名神高速道路開通から50年が経った。笹子トンネル事故では9人の死者が出た。決して他人事ではない。15年有料化が延長された。2065年以降、老朽化更新の手当てをどのようにやっていくのか。国全体として社会インフラをどのように強靭化していくのか。高速道路だけの問題ではない。まずは大規模更新をスピードを上げてやっていくことが必要。
上下分離方式について。
株式会社化して、民間会社として、かなり意識改革も進めてきた。安心安全快適な高速道路空間を作る部分を我々に任されている。その責務がある。まずはこれをキッチリやっていく。
コンプライアンスの問題も相当きつく言ってきた。道路会社は、道路事業の営業利益のところでは、利益を生んではならないということだから、その他収益事業で利益を出すのは大変。
経営ビジョン2025にまとめたように、長期的ビジョンを持ってやろうと。
実は数字の目標はあるが、公表していない。次の10年間を見ていく中で、やっていく。民営化こうあるべきは道路会社からは言いにくい。
今のレベルの人をいかに安定的に確保していくか。地方には人口減少で人材が少ない。自動化も導入していかないといけない。
根本部会長の、国民は高速道路無料化を望んでいないと発言したことについて、暴言ではないかと質問した。
廣瀬社長は、根本さんなりの材料があるのでしょう。コメントは控えたいとした。
ETC義務化とETC2.0について質問した。
廣瀬社長は、案外都市部でも非搭載車がある。比較的短距離利用の人は多い。料金収受の効率化や道路を賢く使うために方向としてはそうだが、現実問題として時間がかかると思う。
2.0については、今後の過程では色々あるだろう。発展途上だと思う。
ガソリンスタンドは、民営化直後にネクスコ東日本管内で81箇所あったが、現在は76箇所に減っている。新規4箇所、廃止9箇所。収益事業としての位置付けが難しければ、道路事業として考えることも必要かもしれない。
会見後、ネクスコ東日本関係者と話す。ETC2.0については、面白い話しが聞けた。機会があったらご披露申し上げます。
流れがクラウドなのは間違いないようだ。
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