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来年4月から、首都圏高速道路料金を経路関係なく目的地ごとに統一へ 「ETC義務化」も視野!!

2015.9.11

来年4月から、首都圏高速道路料金を経路関係なく目的地ごとに統一へ 「ETC義務化」も視野!!

国交省は来年度から、首都圏の高速道路通行料金体系をこれまでの経路ごとに異なる料金から、同じ目的地なら経路が異なっても同一料金になるよう改める。道路会社による具体案の公表、パブコメ、事業認可を経て、来年4月から実施される。これにより、目的地が同じで首都高または圏央道のふたつのルートを利用できる場合、従来、建設料金の高い圏央道経由だと割高になっていたのが、4月以降はどのルートを経由しても同一料金となる。クルマを都心部に流入させないための方策だが、首都高利用者には値上がりとなるケースも生まれてきそうだ。また、現在、料金水準の低い第三京浜、京葉道路、千葉東金道路については、大幅値上げとなるのを避けるため、激変緩和措置が講じられる。圏央道や横浜横須賀道路は値下げされる見込み。

この目的地別料金の導入にともない、道路ごとに異なっていた車種区分の見直しも実施される。普通車の係数を1.0として、軽自動車0.8、中型車1.2、大型車1.65.特大車2.75となる。なお、激変緩和措置として、平成32年度までの5年間は、中型車1.07、特大車2.14に抑えられる予定だ。道路をより傷める大型車に激変緩和措置が講じられるのは、やはり業界への配慮だろうか。上限料金の設定や大口利用者、ETC2.0搭載車への割引制度の導入、また将来は混雑の度合いや時間帯ごとに通行料金を変動させる可能性にも触れている。

販売中のマガジンX10月号p36にも掲載している「ETC義務化」についても、「ETC2.0の普及を促進しつつ、ETCによる料金支払いの義務化に向けて検討」との「道路を賢く使う取組」の中間答申の文言もしっかり資料に記載されていることから、東京オリンピックが開催される2020年までの実現に向けて、いよいよ「ETC義務化」決定が具体化する雰囲気になってきた。

http://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_000556.htm

文/神領 貢(マガジンX編集長)

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http://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_000556.htm


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