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ソリオ・ハイブリッドのモーターアシスト
2015.9.4
軽量化を視野に入れてスズキが開発している新しいプラットフォームのうち、Aセグメント用が新型ソリオで実用化された。同社はいまコンポーネンツの世代交代を進めている最中で、軽自動車用はすでにアルトに用いられている。
これと並ぶトピックとして見逃せないのが、スズキ登録車初となるハイブリッドの設定だ。同社はISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を採用しており、いわゆるマイルド・ハイブリッドをスペーシアやワゴンRに設定している。ソリオに用いられた技術も同じものだが、モーターは軽自動車に使われている2.2ps/4.1kg-mより増強されて3.1ps/5.1kg-mをマークしている。もちろん、アイドリング・ストップからの再始動が静か&スムーズに行われる美点はそのまま継承。
91ps/12.0kg-mのエンジン性能は先代と変わりないが、搭載ユニットはコンパクト化、4%の軽量化、圧縮比アップ(12.0→12.5)を遂げ、最大熱効率は38%に達している。ISGとの組み合わせで発進からストレスを感じることもなく、リチウムイオン電池の残量が一定以上の時は一時的にモーターアシストが稼働する。その効果が顕著に感じられたのは上り坂で、クルマが後ろから押されているかのように速度が増し、まさに文字どおり“アシスト”されていることを実感した。