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ホンダ、家庭用ガスエンジンコージェネレーションユニットを一部改良
家庭用ガスエンジンコージェネレーションユニット
MCHP1.0K3
Hondaは、ガスエンジンで発電し、その際に生じるエンジンの排熱を利用して給湯や暖房を行う家庭向け熱電併給システム「エコウィル(ECOWILL)」ならびに自立運転機能付き「エコウィルプラス(ECOWILL PLUS)」のコアユニットとして好評の家庭用ガスエンジンコージェネレーションユニットを一部改良し、エコウィル用は2015年9月より、エコウィルプラス用は2016年1月に、各ガス事業者などへの販売を開始する。
この新型の家庭用ガスエンジンコージェネレーションユニット「MCHP1.0K3」ならびに自立運転機能付きユニット「MCHP1.0R1」は、負荷追従発電制御機構を新たに採用。家庭の消費電力に合わせて、発電電力を0.7〜1kWの間で可変制御することで余剰電力を減らし、自家発電時間を増やすことが可能となった。これにより、電力会社から購入する電力量が削減され、給湯暖房ユニットと組み合わせて家庭で負担する光熱費は、電気をすべて購入した場合に比べて年間約5万7,000円節約できる。
さらに、家庭用ガスコージェネレーション機器では日本初となる多数台連系認証を取得。これにより、太陽光発電など、ほかの小型分散型発電機器との組み合わせによる約1ヵ月間の連系確認試験が不要となり、迅速な設置が可能となった。
Hondaは、ガスエンジンと発電技術「正弦波インバーター」を組み合わせた小型発電システムによる家庭用小型コージェネレーションユニットを2003年より販売し、2011年には、世界で初めて実用化された複リンク式高膨張比エンジン「EXlink(エクスリンク)」を搭載。EXlinkと独自の発電技術により、発電効率26.3%を実現するとともに、一次エネルギーの利用率92.0%を達成している。
さらに2012年には、東日本大震災後の防災意識の高まりを反映し、停電時でも起動を可能にした自立運転機能付き発電ユニットを発売した。これらの発電ユニットと排熱を利用する給湯暖房ユニットで構成されるシステムは、「エコウィル」のブランドで各ガス事業者などから販売され、累計13万戸超に設置されている。
【発電ユニット主要諸元】
システム名称 | エコウィル | エコウィルプラス | |
ユニット名称 | MCHP1.0K3/ MCHP1.0PK3 | MCHP1.0R1/ MCHP1.0RP1 | |
使用燃料 | 天然ガス(都市ガス13A)/LPガス | ||
エンジン形式 | 4ストローク水冷単気筒OHV | ||
排気量 | 吸気行程容積:110cm3 排気行程容積:163cm3 | ||
発電機形式 | 多極式正弦波インバーター発電 | ||
出力方式 | 単相三線200V | 平常時:単相三線200V 停電時:単相二線100V | |
発電出力 | 定格1.0kW | 平常時:定格1.0kW 停電時:最大0.98kVA | |
発電出力制御 | 0.7〜1.0kW:負荷追従発電制御 0〜0.7kW:余剰電力ヒーター制御 | ||
熱出力 | 2.5kW | ||
始動方式 | スタータージェネレーター (系統電力による自動) | 平常時:スタータージェネレーター (系統電力による自動) 停電時:リコイルスターター(手動) | |
質量(整備) | 71kg(オイル含む) | 76kg(オイル含む) | |
サイズ | 全高750mm×全幅580mm×奥行298mm(突起部を除く) | ||
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