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トヨタ初の外国人副社長、ディディエ ルロワ氏はどんな人?

2015.6.17

didier_leroy6月17日、16日のトヨタの株主総会を経て、正式にトヨタの副社長に就任したディディエ ルロワ代表取締役副社長の記者懇談会が開催された。ルロワ氏は1957年12月26日生まれの57歳。フランス北部の人口5000人ほどの小さな村であるデシー村に生まれた。

「外国人としては、初めて副社長に就任した。 趣味はサッカーをプレーすること」と、冒頭ジュリー常務役員から案内があった。

以下はルロワ副社長談と質疑応答。

ルノーに17年間いたのちトヨタに入った。

トヨタのタブーを打ち破りたいとは、どういうことか?

価値観を根本的に維持する、トヨタウエイ、トヨタ生産システムなど。タテ割りの官僚制度的なリスクなど将来のリスクに備えることだ。

日本担当の意味は?

トヨタ自体の副社長であること、ビジネスユニットの責任者であること オペレーションの責任を持たされている。製造、販売まで。 日本は私にとって大きなチャレンジ。豊田社長にも、本当に日本を担当するのですか?と聞いたくらい だ。すでにディーラーの何人かと話した。 トヨタの日本での特異性、本当の意味でのモビリティのプロバイダーであること。若い人をどうやって魅了するか。

北米、欧州、アフリカの課題、優先的に取り組む課題は?

北米の経済は順調。ガソリン価格も低くトラックが好調。今後は経済がどうなるか? 企業平均燃費の問題もある。全てのお客様と満足度、品質について気にしている。二つ目は大きなプロジェクトが行われている。テキサスに二つの会社をまとめる。全てのメンバーにモチベーションを持ってもらいたい。メキシコで新工場を7年ぶりに立ち上げる。 どうすれば今までと違う効率の良い工場を作れるかを考えた。欧州は、排ガス規制が厳しいので、クルマもエンジンも小型化している。16社で75パーセント占める。トヨタは5パーセントでも大きなプレーヤー。 アフリカは非常に大きな潜在力があるが、デリケートな市場。ニーズを先読みせねばならない。チャンスを逃してはいけないと思っている。私はスーパーマンではないが、地域のことは地域のみんなと協力して相談して考えていく。

DEに対する動きについて。

欧州では議論がある。パリ市長はDEは嫌だと言った。ロンドンは違う。政治家は大気汚染について、DEに否定的。 が、メーカーは、ユーロ6.2などの開発を行っている。いま突然DE禁止と言い出したか? トヨタは強力なHVがある。近々HVがDEの販売量を上回る。何が正しいのか。ハッキリさせるべき。政治ゲームにすべきでない。

なんであなたは日本の会社に入るの? と言われた。責任ある立場につけないよ!と。 が、そうではなかった。豊田社長により、適材適所にしよう、国籍販売関係ない。 まだ真に世界中で起こっていることを把握していない。これをやるべき。

タカタのエアバッグのリコールに絡んで、部品メーカーにもリコールを義務づける動きぐ国会であった。

トヨタとしては、どのようにお客様を守るかを考えている。なぜ、リコールするのか?問題があれば直さねばならない。お客様を中心に考える。このスピリットを持ち続けねばならない。たとえ百万分の一の問題があっても直さねばならない。

取締役会での言葉は日本語でやっている。言葉に関しては、日本語ペラペラになることはない。 より緊密に日常生活できるようにやる。多くの会議は英語でやられている。


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