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ジュネーヴショーのアンベールラッシュ
第85回ジュネーヴショーのプレスプレビューが始まり、各国のメーカーが新型車や初披露のコンセプトカーを公開した。
今回、日本勢の中でもっとも前評判が高く、アンベール時にも多くの報道陣が集まったシビック・タイプR。2L・VTECターボは310psを発生し、最高速270km/h、0→100km/h発進加速タイム5.7秒を誇る。ニュルでのラップタイムは7分50秒63。
メルセデスベンツは先ごろ国内で発表されたマイバッハ・ブランドの第2弾となるプルマンを初公開した。全長6.5mのショーファードリブン・リムジンは存在感たっぷり。
一気に2台のコンセプトカーを披露したスズキ。iK-2は液体の流れにヒントを得てリキッドフローと命名されたキャラクターラインを有し、ボディサイドに映り込む光が動きを表現。グリルから始まってヘッドランプ、ボディサイドへと続くラインに注目したい。ボディ下半分がワイドに造形されて踏ん張り感を演出している点も見逃せない。
iM-4はスイフトに見られる黒いAピラーやエスクードゆずりのクラムシェルフードなど、歴代のスズキ車に織り込まれた特徴をうまく取り込んだ新しいジャンルのクルマ。クロスオーバーでもSUVでもコンパクトハッチバックでもないという。カプセルを思わせる、ふっくらとしたルーフラインがユニークだ。なお、iK-2、iM-4ともに市販化が予定されており、どちらにも新世代軽量プラットフォームやISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)、ブースタージェットと呼ばれるダウンサイジングターボが用いられる計画だ。
三菱が出品しているXR PHEV IIは13年東京ショーに出展されたコンセプトカーを、やや市販仕様へと近づけたモデルだ。FF方式を想定したPHEV技術が搭載されているものの、具体的なエンジン排気量などは公表されていない。
出展前からさまざまな憶測が飛び交ったレクサスLF-SA。その正体はサブBセグメントに属する2+2のシティコミューターだ。見てのとおり非常にコンパクトだが、NXやRCに見られるLフィネス(レクサスのデザイン言語)は健在だ。欧州にあるトヨタのデザインスタジオ、EDスクエアが担当。
インフィニティはQ30の姉妹車となるQX30をアンベール。2年前のフランクフルトショーに出展されたQ30をベースに、力強さを演出する下回りのガーニッシュやスキッドプレート、ルーフレールなどが装着されてクロスオーバーSUVに仕立てられている。
SWAY(スウェイ)は日産が初公開したコンパクト2BOXの将来像を模索したスタディモデルだ。新型ムラーノから始まった新しいデザイン言語が織り込まれており、フローティングルーフに代表されるディテールが特徴的だ。日産は日本、サンディエゴ、ロンドン、北京の4拠点にデザインスタジオを構えているが、今回のSWAYは日本発の作品だという。