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訪日旅行者も意識した、お手頃で移動便利な”ファーストキャビン築地”がオープン
2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックまで5年となった1月下旬。魚河岸で知られる東京・築地市場やオリンピック関係施設へのアクセスも期待され、かつ昨今は多くの外国人旅行者も訪れる中央区築地に、カプセルホテルタイプながら旅客機のファーストクラスをイメージした、「ファーストキャビン築地」(東京都中央区築地2-11-10/TEL:03-5148-1120/www.first-cabin.jp)がオープン。コンパクトなスペースながら一般ホテルの客室品質を目指すファーストキャビン。すでに京都烏丸、大阪御堂筋難波、博多、秋葉原、羽田空港第1ターミナルが運営されていて、今回6番目のホテルになる。築地市場からは徒歩で数分。東京メトロ日比谷線築地駅の真上に位置し、同じ有楽町線の新富町からでも徒歩5分の新大橋通りに面する。建物外観は隣接する商店並みの細めの間口ながら、奥にあるフロント付近では左右に間口が拡がるT字型の敷地&建物で、2階から6階が男性用。7&8階が女性用フロアとなる、160のシングル専用キャビンになっている。安全を配慮した別フロアやキャビン、大浴場と利用者に配慮している。
ホテルのデザイン展開は、ロケーションごとにその地域性や歴史などに配慮しており、ここ築地でも狭い間口の入り口ながら、下町や江戸情緒を彷彿させる縦模様の木目をあしらった外観を採用。周りの建物との区別やわかりやすくした色合いなどを表現している。しかし一歩中に入るやモダンデザインと粋なカラー展開のカフェに感心。フロントエリアともあわせて江戸の今昔や風情を表現している。その展開はキャビンフロアにもつながっており、墨で表現した富嶽百景や竹林の壁絵が外国人滞在者には受けそうだ。カプセルホテルにて、個室タイプのホテルのようなウインドがないのが寂しいが、こと就寝については十分な品質にて、多くのリピーターが利用するまでになっているとのこと。このようにデザインコンセプトを”和”にしたととに、サービスについても経験豊かなエアラインのCA(キャビンアテンダント)出身の女性支配人をはじめ、スタッフにも”和の対応”を心がけているとのこと。
160のキャビンはスペースごとに、120cm幅のベッドを備える4,4平米の「ファーストクラスキャビン」(通常料金6,800円)。そして2,5平米の「ビジネスクラスキャビン」(同5,800円)となっている(同時に仮眠などの短時間利用も、1時間当たり1,000円での利用が可能となっている)。宿泊施設としての類別では”カプセルホテル”のカテゴリーになるものの、スペースや天井までの高さ、クッション性に配慮したベッド。さらに液晶テレビとWi-Fi機能の装備など、シングルユースには申し分ないスペースと快適性を実現する。通路側にはスライド式のブラインドと、共用の大型荷物スペースなど、ビジネスホテルに近い機能は実現している。とにかくチェックイン時に提供されるカードキーにより、男女別のフロア管理や客室エリアへのセキュリティなどが、しっかりしていた安心。後は利用者一人一人のマナーに期待したいもの。さらに1階の出入口設けられたカフェ「Cafe & Bar 15(フィフティーン」。カウンターエリアとミニテーブル席からなり、ホテル滞在者のみならず近隣ビジネスマンなどの利用もとりこむ。オープン当日は、築地に本拠地を構える寿司チェーンの”すしざんまい”の木村清社長による、マグロ解体ショーも行われるなど、オープニングに色を添えた。
ファーストキャビンでは今後も新規オープンを予定しており、本年後半に同じ都内港区西新橋地区での展開を。さらに移動する人が多い空港や鉄道駅周辺の高架下や、高速道路のインターチェンジ周辺などのオープンを検討中とのことだ。
浜田拓郎
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