トヨタ産業技術記念館にいこう!!

　トヨタ産業技術記念館は、「豊田佐吉が織機の研究開発のために創設した試験工場の場所と建物を利用して」(HPより)建設された。1994年6月の開館だ。記者も折りあるごとに訪れている。トヨタ自動車グループの成り立ちや歴史を近代から現代まで幅広く紹介していて、何時間居ても飽きることがない。東京ドームと同じほどの広さがある。

　記者が訪れた12月初旬には折しも「医師たちの挑戦・江戸期の医療とモノづくり」と題した企画展が開催されていた。企画展は12月19日で終了となったが、当時の様子が分かる資料や道具類、研究用の模型など貴重な品々を間近で見ることができた。折々に催される企画展はもちろん、常設展も定期的に訪れると、毎回新しい発見があることに驚かされる。折しも2024年6月には開館30周年を迎える。開館30周年を迎えるにあたって「過去を振り返るだけでなく、子供たちに未来への希望が感じられる展示を見せたい」(大洞和彦館長)の思いでリニューアルも計画されている。名古屋駅からもほど近い。機会があれば、ぜひ訪れてほしいミュージアムだ。

取材・文・写真/神領　貢(本誌編集長)
展示物はトヨタコレクション所蔵

• トヨタ産業技術記念館●〒451-0051　名古屋市西区則武新町4-1-35。電話052-551-6115。入館料500円(65歳以上300円、小学生200円)。学校行事は無料。https://www.tcmit.org/