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マツダ減収減益でも世界販売1%増で過去最高
マツダ減収減益でも世界販売1%増で過去最高!
マツダの2016年度第1四半期決算は、売上高7762億円、前年同期比3.7%減、営業利益524億円、同1.7%減だった。
なお、通期の業績見通しの変更はない。通期見通しは、売上高3兆2800億円、営業利益1700億円。
第1四半期の世界販売台数は37.5万台、前年同期比1%増。日本は同31%減。欧州、その他市場で伸びた。
質疑応答。
第1四半期の営業利益変動について。
北米へのCX-9、ロードスターなど収益性の高い商品の増加で113億円増が大きかった。VA.VE、材料費安により143億円プラスなどの効果で為替差損339億円をかなり補えた。結果的に前年同期の533億円に対し、9億円減の524億円を確保した。1年で15%の円高に振れるのは製造業としては厳しい。会社のリソースを総動員して対処する。
強みを強みとして発揮していく。中国ではCX-4を投入した。アクセラも大幅改良した。
ハイグレード、ハイスペックの商品を拡大していく。
ロシアルーブル、メキシコペソハイスペック3割くらい現地通貨安となっている。プライシングも考えていかなければならない。資源価格安は効いているが、それだけでは足らない。さらなるコスト改善必要。年産150万台体制になって固定費も増えているが、ここも絞っていかなければならない。
原油安の影響を受けている国々の商品単価を上げていくオペレーションしていく。オーストラリアでは商品切り替えのタイミングで的確な価格政策を行っている。
為替レートの見直しについて。
期初公表でドル110円、ユーロ125円。足元はかなり開きがある。だが、まだひと月くらい。ボラティリティの影響がいつまで続くのか。為替が落ち着くであろうと見えたところで開示したい。
為替以外の対応策を色々、何がベストかを検討中。少し時間をいただきながら対応する。
2009年以降、リーマン以降は円高、2014年以降円安のステージ。昨年末あたりから円高に入ってきた。自動車は開発調達に四年以上かかる。なだらかな為替変動がありがたいが、そうなればそうしたい。
日本は31%の大幅減となった。正価販売との兼ね合いは?
新車効果が一巡した。市場特性を見て判断するが、正価販売によって中古車価格が上がった。台あたら粗利、再入庫率も上がっている。ディーラーの収益も上がっている。アクセラの中間対策もおこなった。クルマのサイクルプランにより、しっかりクルマの鮮度を保つ。
国内においても中期でのディーラー収益を上げていく。