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TOYOTA GAZOO Racing、WEC第4戦ニュルブルクリンク6時間 プレビュー
TOYOTA GAZOO Racingにとって衝撃的な幕切れとなったル・マン24時間レースから約1か月、FIA世界耐久選手権(WEC)は第4戦ニュルブルクリンク6時間レースを迎える。TOYOTA GAZOO Racingはル・マンでの雪辱を果たすべく、もう一つのホームレースとなるニュルブルクリンクで今季初勝利を目指すという。
ル・マン24時間レースでは、TS050 HYBRID #5号車がチェッカーフラッグまであと数分というところで、痛恨のメカニカルトラブルにより、ほぼ手中にしていた初勝利を逃すこととなった。しかし、速さではライバルのポルシェとアウディに決して引けを取らないことを証明した。
この週末にWEC第4戦が行われるニュルブルクリンク・サーキットは、チームの本拠地であるドイツ・ケルンから車で1時間ほどの場所にあり、ル・マンでの悪夢を振り払い、心機一転、勝利を目指すのに最高の舞台と言える。
中嶋一貴とアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミの駆る#5号車は今シーズン運に恵まれないレースが続いており、ドライバーズランキングにおける現在のポジションは、実際の競争力やパフォーマンスを反映したものとは言えない。今週末のWEC第4戦での目標はこの不運を断ち切って表彰台に上ることだ。
小林可夢偉とステファン・サラザン、マイク・コンウェイの#6号車はル・マン24時間レースで2位フィニッシュを果たしたことで、ドライバーズランキングでも上位を争っている。#5号車同様に、シーズン初勝利を目指し第4戦に挑む。
今週末のレースには、ル・マン24時間レース用に開発された低ドラッグ空力仕様ではなく、ストレートの距離が短く、タイトなコーナーをもつニュルブルクリンクに合わせた超ハイダウンフォース仕様のTS050 HYBRIDが投入される。
ケルンのトヨタモータースポーツ有限会社(TMG)の風洞で開発された新しい空力仕様は、最高速性能と引き替えにより強力なダウンフォースを生み出し、これが、これからのシーズン後半戦へ向けたパッケージとなる。
7月22日(金)に行われる公式練習走行では、5.137kmのニュルブルクリンク・グランプリコースにおいて新しい空力仕様の検証とそのセッティングが進められる予定。尚、サーキットに関しては、今シーズンからヴィードル・シケインがよりタイトに変更されている。
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