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助手席エアバッグのカットオフスイッチは必要か。

2016.7.4

助手席エアバッグのカットオフスイッチは必要か。

助手席に小さな子どもを座らせていて、なんらかの理由でエアバッグが展開した場合、展開時の衝撃に子どもが耐えきれずに負傷する事例が見受けられる。最近では国内でも痛ましい事故が発生したのは記憶に新しいところ。

国内では各メーカーとも子どもは前席ではなく後席に座らせるよう取り扱い説明書などには記載されている。が、子育て世代で子どもを止むなく助手席に座らせることもあるだろう。欧米車ではこうした事情から、万が一の場合に助手席エアバッグの作動を無効にするキャンセリング(カットオフ)スイッチを装着している例が多い。日本国内では、「カットオフのままで常時走行するのは、助手席の乗員保護の観点から好ましくない」との意見もある。マガジンXではカットオフの是非について、国産4社と国交省にコメントを求めている。そのうちトヨタ自動車から回答が来た。明日は国交省に取材します。

写真はボルボ車に装着されているキャンセリング(カットオフ)スイッチの例。写真のとおり、ユーザーが誤ってカットオフしないように車両の鍵などで操作するような工夫が施されている。

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トヨタ自動車広報部からのコメント。
助手席エアバッグのカットオフについて、国内仕様については、機能を停止できる仕様は採用していない。トヨタ自動車としては、チャイルドシートはリアシートに装着してもらうことを推奨しており、止むを得ず助手席に装着する場合も、シート自体を一番後ろに下げていただくようお願いしている。この点はは取扱説明書や安全ブックにも記載している。カットオフを採用するには、ユーザーにミスユースなく適切に使っていただけるよう社会的認知度を上げていくことが必要。他メーカーと歩調を合わせて対応していく。


本件、日本仕様にキャンセリグスイッチが付いていないのは、コストカットが目的ではないのか質問した。これに対してトヨタ自動車広報部は、「コストカットが目的ではない」と明言した。


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