SPECIAL企画
ヒーロー伝説
ランチア・デルタ・インテグラーレEvo.II
■WRC 6連覇の伝説に乗る!
大きく張り出したサポートをもつレカロ製のバケットシートに身体を滑り込ませ、キッチリとドラポジを決め視線を上げると、そこには弁当箱のようなプラスチック然としたインパネが目に入る。
左から速度/電圧/ブースト/燃料/水温/回転の各メーターが並び、そのすき間にライト類やバッテリーなどの警告灯が配される。
油温と油圧はその右隣のセンターコンソールだ。
コラム脇のイグニッションスイッチをひねると、インジケーターが一斉に点灯し、その直後エンジンはグォォォーンという音とともにあっさりと目を覚ます。
たかが2Lの4気筒ターボとは思えないほどの迫力だ。
さっそく1速にギアを送り込み、意外に軽いクラッチをつないで走り出す。
16Vまでは3000回転以下ではまったく使い物にならず、シリンダー内で異常燃焼を起こすような嫌な感覚があったのだけど、エボはずっと力があって扱いやすい。
そしてさらにスロットルを踏み込むと、3000回転を超えた途端、一気にターボパワーが炸裂する。
背中を蹴飛ばされたかのような加速感。
しかもピストンやバルブの動きが伝わってくるような激しい息づかいである。
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