SPECIAL企画
ヒーロー伝説
ランボルギーニ・カウンタックLP5000QV
■もっとも崇高で常識外れなスーパーカー!
「カウンタックなんかカッコだけじゃないか。本気で走ったらポルシェの方が絶対速いぞ!」
子供のころワタシはそう思っていた。
しかし、真実はちょっと違っていた。
この仕事に就いてさまざまな書物を読みあさり、さらにはシャシー構造の透視図の前で腕組みをしながら、う〜んう〜んと唸りつづけた末に導き出された結論は、「カウンタックほど崇高で常識外れなクルマはない!」というもの。
まさにスーパーカーの中のスーパーカー。
ぬるま湯につかっているワタシたちの常識なんかまったく通用しないレベルだったのだ。
ボディサイドのNACAダクト上部にある四角いボタンを押すと、フワッと浮き上がるようにドアが上に向かって開く。
企画段階でダメ出ししたメーカーの技術者に対しあのガンディーニがガンとして譲らなかっただけのことはある(牧清和談)。
しかしコクピットの開口部は狭く、身体を折りたたむように潜り込まなきゃならない。
しかも行く手には30cmはあろうかというサイドシルがある。
ようやく乗り込んだ私の目に飛び込んできたのはペナペナの内装だ。
さらにエアコンは正常なら利くが、不具合を抱えているケースがほとんど。
またサイドウィンドウは10cmしか開かないうえに手回しだ(2500万円のクルマだぞ!?)。
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