スクープ

2000年9月


XVLクーペ&TT

日産
21世紀にらんだ
日産極秘プラン スッパ抜いた!!


リバイバルプランが発動され、日産社内の開発現場は確実に気風が変わった。「来年以降に登場する日産車は、これまでとは違いますよ!」と開発関係者が口にするほど、その変貌ぶりには勢いがあるのだ。

スクープ班はルノーとの提携関係を結ぶ前から日産にはひときわ注目してきたが、ついに21世紀初頭に繰り広げられるプランの姿を捕らえた。既存車種のFMCはもちろんのこと、新型車も次つぎに投入されるのは既報のとおりだ。
XVLクーペは新世代LクラスFRプラットフォームを使ったスポーティな2ドアクーペだ。当然、ボンネットフードの下にはV6エンジンが搭載される。やがてはスカイラインから独立するGT-Rのベース車か!?
ハリアーとアキュラMDXをライバル視する上級クロカン「TT」には、次期アルティマ(北米向けブルーバード)のコンポーネンツが流用される。ボディサイズは大きいが、都市に似合う洗練されたフォルムをまとう。


新たにキャッチしたニュースは、8月号の時点では判明してなかった新型車に関するものだ。ひとつはローレルとスカイラインの統合車「XVL」をベースにしたクーペの存在である。

北米をメイン市場に据えたクーペは4ドアとほぼ同時に開発が進んでおり、02年9月には発売される。国内への投入予定は未定だが、場合によってはシルビアとスカイライン2ドアをこの「XVLクーペ」にまとめてしまう可能性もある。

もうひとつは開発コード「TT」を掲げた上級クロカンだ。10月30日に登場するエクストレイルよりもひとクラス上に位置付けられ、ベースには次期アルティマ(北米向けブルーバード)が起用される。

ボディサイズはそれなりに大きいが、テラノとバッティングしないよう、オンロード性能を重視したクルマになりそうだ。つまり、ハリアーやアキュラMDXをにらんだオトナっぽい性格になる可能性が高い。

このほか、大好評を博したマーチや世界中が注目するフェアレディZなど、数多くのビッグネームが刷新に向けて動いている。

緊急スクープ!!
これがエクストレイルの280ps心臓部だ!!

9月28日から開催されるパリ・サロンでデビューする予定のエクストレイル。そのウリのひとつがこのSR20DETエンジンだ。まだ試作段階のモノだが、NEO-VVLとインタークーラーターボの組み合わせで、自主規制値ギリギリの280psを発生する。  


またエクストレイルはトランスミッションも新開発。高出力なためCVTは採用されず、従来の半分近くまで小型化されたATのみだ。このコンパクトなATは重量バランス、総重量の点からも走行性能に大きく影響するはずだ。  

エクストレイルにはこのSRエンジンの他、ブルーバード・シルフィでデビューしたQRエンジンやYDエンジンもラインナップされる予定だ。しかし、最新情報によるとQRエンジンの出力実際値が設計よりも大幅に下回ってしまい、開発が難航しているという。

コストダウンのためか無塗装のカムカバー。280psという実力を持ちながら、この控えめな外観に不気味な迫力を感じる。右下に取り付けられているのがターボのタービンだ。
単体ではわかりにくいが、大幅にコンパクト化された新開発トランスミッション。280psをしっかりと伝達する。


space.gif (807 バイト)
space.gif (807 バイト)