まず、フロントを見てみよう。ここで目立つのは、バンパーとフェンダーパネルの見切りラインに埋め込まれたサイドマーカーだ。コンセプトカーでは、フロントホイールアーチ後方にごく普通のサイドマーカーが付けられていたが、これを廃し、バンパーサイドに移設している。
この“対策”は、おそらく北米の車両保安基準に適合させるための措置だと思われる。つまり、対米輸出、それもインフィニティ・チャンネルでの販売を予定している証拠ではないか。2000年初頭のデトロイトショー、インフィニティのブースにXVLを出品したのは、どうやら単なるポーズではなかったようだ。
また、スカイラインの名で販売されることは決定したものの、なんとグリル中央に輝くのは、スカイラインの象徴たる「Sマーク」ではないことも判明した。これはショッキングな事実だ。V35スカイラインでは「Sマーク」に代わり、新デザインとなって間もないCIマークがノーズを飾る。これも、新たな歴史の幕開け、というべきなのだろうか……。
リアまわりでは、レンズのグラフィックこそ変わらないものの、リアコンビランプは内部構造をLED式としていることが大きな違い。そして、日産のCIマーク下、中央にはややこぢんまりとではあるが「SKYLINE]の文字。この小さなメッキ文字こそ、なにより重要な“証拠物件”なのだ。
設定グレードは300GT&250GT
廉価版は「250GTe」
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