スクープ
2004年06月

エスクード スズキ
3代目エスクード 一番乗り

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ボンネットフードはフェンダー側にまで回り込み、立体的な造型となる。また、ホイールアーチは力強さを表現する狙いで角丸のスクエア調にデザイン。オーバーフェンダーは未装着だ。

 ガードの固さでは定評ある(?)スズキの開発部隊。過去を振り返っても、発売直近まで確定フォルムをまとった実車には接近できなかったが、ついにスクープ班がその壁を打ち破って新型エスクードに一番乗りを果たした。初公開が予定されているのは05年1月のデトロイトショーだから、発表7カ月前の快挙となる。

 ライト級SUVの先駆車として登場したエスクードは97年11月に9年ぶりのFMCが行われ、現行モデルに生まれ変わった。そして約8年を経て現れる3代目こと、次期モデルはシャープさが強調され、鈍重な印象が払拭される。

 フロントノーズはスラント角が強まってスタイリッシュに変身。ヘッドランプはメッシュグリルおよびボンネットフードに沿った形状にデザインされ、マスク全体が洗練された雰囲気に仕上がる。ただし、あくまでもSUVらしさを残すために、バンパーにはオーバーライダー風のデザイン処理が施され、丸型フォグランプも内蔵。

 ボディ側面では力強さを踏襲すべく、スクエア調のホイールアーチが与えられる。やや張り出しているのも現行モデルと変わりなく、市販時には上からオーバーフェンダーが装着される可能性が高い。

 もっともシャープさが演出されるのは後ろ姿だ。台形をモチーフにしたバックウインドウは曲率の低い平面デザインで、初代を思い出させる。また、ボディサイドへと大きく回り込むコンビランプは直線基調の輪郭を描き、クォーターウインドウと交差する有機的なデザインとなる見込みだ。バンパー端には凹みが見えるが、ここにはリフレクターが埋め込まれる模様。驚きなのは、試作段階なのに、ご丁寧にも車名エンブレム(輸出名のグランド・ビターラ)が装着されている点だ。ガードが固い(はずの)スズキにしては意外!

 ドアを開けて運転席に座ると、目の前には3眼メーターが据えられていた。中央のスピードメーターに食い込むように、左にタコメーター、右に水温計と燃料計をそれぞれ配置。また、スズキ初となるカードキーも装備されるのか、キーシリンダーにはそのまま始動できるノブも発見した。ヒーターコントロールパネルとトランスファー切替えスイッチも操作しやすい丸型で統一され、総じてスポーティな印象が強い内装に仕上がっている。

 ボッシュのパーツも使われるエンジンには現行モデルゆずりのユニットに加え、欧州向けとしてディーゼル(プジョーから引き続きOEM供給か)もラインナップされるだろう。

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力強いクォーターピラーと大きなコンビランプがリアビューを印象深いものに仕立てている。リフレクターはバンパー端に装備され、横開き式バックドアには平面に近いウインドウガラスを採用。
キャッチしたテストカーのエンジンにはボッシュのパーツが使われていた。海外専用のディーゼルは引き続きプジョーから供給を受けるのか。
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バイザー下にスポーティな3眼メーターが備わるインパネ。左右の空調ダクトやヒーターコントロールダイヤルも丸型にデザインされているのがわかる。ヘッドランプ・レベライザーのスイッチも。
スズキ初となるカードキーが装備されるのか、キーシリンダーにはノブも装備。また、トランスファーの切替えダイヤルは空調パネルのすぐ下に配置されている。
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現行モデルに比べてノーズ先端とラジエターグリルがスラントし、スタイリッシュに仕上がるフロントマスク。バンパーには丸型フォグランプのスペースも設けられている。
ヘッドランプはボンネットフードに沿った形状を描き、スッキリとした表情が作り出される。ただし、まだハウジング内のデザインが決まっていないのか、ダミーランプが装着されていた。
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はみ出し情報 その1
次期エスクード2.7リットル(ロング)の月販目標台数は国内が250台、北米が3000台(2WDも含む)、その他海外が100台。
はみ出し情報 その2
5月に行われた1次生産試作に続き、7月後半からは2次生産試作が組み付けられる。量産試作はデトロイトショー出品後の05年2月に製作され、6月初頭から静岡県・磐田工場で生産が始まる。


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