スクープ
2004年04月

新型マジェスタ トヨタ
7月1日まで待ちきれずデビュー66日前に新型マジェスタ
前から後から撮った!
流麗なクォーターピラーと左右独立コンビランプに加え
トランクリッドにはBMWを思わせる厚み発見

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新型マジェスタはトランクリッドが左右フェンダーよりも盛り上がり、ボリュームある後ろ姿が演出される。コンビランプは伝統の左右独立型で、バックアップランプはナンバープレート両脇に置かれるようだ。

 パワフルで低燃費のV6エンジンと、欧州車と肩を並べるハンドリングを手に入れて大きな変化を遂げた新型クラウン。大きなフロントグリルや伝統の直6エンジン、柔らかい乗り味を捨てたことで「クラウンらしさがなくなった」と一部に否定的な意見もあるものの、発表から1カ月で月販目標5000台の約4倍に当たる受注を獲得し、好調なスタートを切った。そしていま、スクープ班は上級シリーズのマジェスタを初めてナマ撮り!クラウンらしさを求める声に応えるアイテムも揃え、高級感に磨きがかかるマジェスタのナマ写真をとくとご覧あれ。

 ヘッドランプはロイヤル&アスリート同様、外側のロービームが上部に位置し、クラウン・シリーズとして統一感のあるデザインとなる。当然、夜間コーナリング時の視認性を高めるインテリジェントAFSが採用されるのは言うまでもない。フロントグリルは現行ロイヤル&アスリートではボンネットと分離されているのに対し、マジェスタは初代からボンネット一体型を踏襲。また、現行ロイヤル&アスリートで廃止されたバンパーメッキモールも装着されている。高級感の演出に不可欠な両アイテムを継続することで、上級シリーズとしての差別化とクラウンらしさの表現につなげるのが狙いだ。

 さらに興味深いのがリアビュー。Cピラーは逆ぞりとなってリアデッキまで流れるようなラインを描く。これも2代目から続くマジェスタのデザイン・アイデンティティだが、新型モデルではデザイン面で新たなトライも行われる。ちょうど現行BMW7シリーズや6シリーズのように、ショルダーラインの上に厚みのあるダブルリンクヒンジ式トランクリッドが覆い被さる形となるのだ。高級車らしい重厚感と十分なトランク容量を実現しつつ、鈍重な印象を感じさせない処理だ。

 コンビランプは2代目以降のシンボルである縦長の左右独立型を継承。テール&ストップランプにはLEDが用いられ、その下のターンシグナルにはクリアレンズを採用。また、バックアップランプはトランクリッドに装着される。

 パワートレーンはセルシオゆずりの3UZ-FE型4.3リットルV8(改良版)に変わり、6速ATが組み合わされる。さらに、寒冷地向けに4WDも設定。既報のとおり、現在トヨタ店のフラッグシップとして売られているセルシオは将来、レクサス・チャンネルに移行する。その後、マジェスタはトヨタ店の最上級車種にふたたび位置づけられるため、今回のFMCで排気量アップが図られるワケだ。月販目標台数は600台に定められる。デビュー予定日は7月1日だが、スクープ班では直前まで情報収集の手を緩めないので、続報にご期待いただきたい。
誰よりも早く捕らえた“ナマ”ジェスタ

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これがマジェスタのヘッドランプだ。先に登場したロイヤル系と同じく、上辺が曲線を描く個性的な形状に仕上がっている。 省電力がウリのLEDが採用されるテール&ストップランプ。クリアレンズの奥にはオレンジ色のターンシグナルが配されている。 厚みのあるトランクリッドはダブルリンクヒンジ式に変更され、荷物が押しつぶされる心配もない。コンビランプ形状はヴェロッサ似?
歴代マジェスタの系譜
初代
(91年10月デビュー)

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2代目
(95年8月デビュー)

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現行3代目
(99年9月デビュー)

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バブル経済の波に乗って開発されたクラウンの上級シリーズ。クラウン史上初のモノコック・ボディが採用され、直線基調ながら丸みを帯びたフォルムが人気を呼んだ。メインはV8エンジン。 バックウインドウからリアデッキへと滑らかにつながる逆ぞりラインは、この2代目から用いられた。トランクリッドにまたがらず、フェンダー側だけで完結しているコンビランプも特徴的。 2代目で採用された逆ぞりラインと左右独立コンビランプが踏襲されながら、より洗練された現行モデル。リアドアの開口ラインが曲線に戻されたのもエクステリアのポイントのひとつだ。


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