スクープ

2001年4月


イプサム

トヨタ

新旧イプサム徹底比較

オデッセイと並び、一代で見事に3列シートミニバンの代表格となったイプサムが、この5月いよいよフルモデルチェンジで生まれ変わる。3ナンバーボディ、2・4リットルエンジン、内外装の高いクォリティ…。どこを見てもライバル車を寄せ付けない魅力がたっぷりと盛り込まれていて、コイツはタダモノじゃない気配がプンプン伝わってくる。現行ユーザーも必見の徹底比較を、いち早く本誌がお届けします!
イプサム
イプサム
   
現行
現行
イプサム
イプサム

ディスチャージヘッドランプ
電気式バックドアハンドル
ブラインドコーナーモニター
イプサム
イプサム
イプサム
グリーン系(240sはブラック調)に着色されたハウジングを採用する4灯式ヘッドランプ。廉価モデルを除く全グレードに標準装備される。 オーパ同様、バックドアの解除ハンドルには電気スイッチが採用される。軽く触れるだけでスマートに開けることができ、上質感ただよう。 時速6km以下になるとグリル内のカメラが左右の状況をモニター画面に映し出す。見通しの悪い交差点で役立つ新アイテムだ。

エクステリア
ライバル車に負けない居住性とボリュームある造型を求めてついに衝撃の3ナンバー化!

初めて新型イプサム240を見た瞬間「大きくなったなぁ」という印象を抱くユーザーが多いにちがいない。それもそのはず。新型モデルは全長が120mm、全幅が65mm、全高が40mmそれぞれ拡大されて4650mm×1760mm×1660mmにサイズアップし、3ナンバーボディを手に入れている。3ナンバー化最大の理由はキャビンのゆとりを高めることで、もちろん外観デザインにボリュームが加わって存在感も向上。

「その分、取りまわしやすさが損なわれたのでは?」と心配している現行ユーザーに朗報なのが最小回転半径の維持だ。新型モデルはフロントオーバーハングが短い上に、最小回転半径も現行と同じ5.5mをキープ。まさに扱いやすさをそのままに、ゆとりを身につけた新型イプサム240なのだ。ちなみに、宿敵オデッセイは新型イプサムより長さが120mm、幅が35mm大きく、最小回転半径も0.2m大きい5.7mなので、同じ3ナンバーミニバンとはいえ、かなりの巨体。平日「ちょっとお買い物に」とお母さんが乗るには大きすぎるかもネ。

外観デザインで注目したいポイントも数多い。例えば、ヘッドランプと同じ形状をモチーフにしたリアコンビランプはバックドア側にもまたがっていて、オデッセイよりも質感の高さを演出。また、オーパを連想させる台形Dピラーは、現行イプサムでアクセントの役割を果たしてきたリアクォーターウインドウの名残とも言える特徴だ。このほか、ショルダー部分に張りを持たせ、ふくよかな面造型を実現したのも3ナンバーサイズならでは。5ナンバー枠の“足かせ”付きでは、こうはならなかったはず。


ヨーロピアン・フォルムを彩る9色の華やかなボディカラー
ダークブルーマイカM
スーパーホワイトII
レッドマイカ
ホワイトパールマイカ
ダークグレーマイカM
シルバーM
シャンパンマイカM
ライトローズマイカM
アクアM
※クルマをクリックすると拡大写真が見られます。

最近の国産車にしては珍しく、新型イプサム240にはボディカラーが9色も用意される。質感の高さを表現する淡いカラーと、存在感をアピールする濃色がともにラインナップされ、どんなユーザーも好みの1色が見つかるはずだ。CMなどに起用されるイメージカラーはアクアM。なお、インテリアにはアイボリーとグレーの2つが用意され、ボディカラーに応じて組み合わされる。


ファミリーミニバンとは一線を画す
スポーティグレード「240s」
イプサムエアロツーリング
イプサム240s
現行
イプサムエアロツーリング
新型
イプサム240s

モデルライフ途中で加わった「エアロツーリング」は「240s」の新ネーミングを得て、引き続きラインナップされる。エアロパーツや濃いグレーのシート表皮が専用装備され、ファミリーユースの楽しげな雰囲気とはちょっと違ったスポーティ・テイストが売りだ。これなら独身ユーザーも臆することなくミニバンに乗ることができるゾ!
イプサム240sの専用装備
●16インチアルミホイール ●カラードサイド
 プロテクションモール
●ディスチャージヘッドランプ
●フォグランプ ●スモーク調リアコンビランプ
●フロントスポイラー ●専用ラジエターグリル
●サイドマッドガード ●カラードバックドア
 ガーニッシュ
●リアアンダースポイラー