新旧イプサム徹底比較
オデッセイと並び、一代で見事に3列シートミニバンの代表格となったイプサムが、この5月いよいよフルモデルチェンジで生まれ変わる。3ナンバーボディ、2・4リットルエンジン、内外装の高いクォリティ…。どこを見てもライバル車を寄せ付けない魅力がたっぷりと盛り込まれていて、コイツはタダモノじゃない気配がプンプン伝わってくる。現行ユーザーも必見の徹底比較を、いち早く本誌がお届けします!
ディスチャージヘッドランプ
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電気式バックドアハンドル
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ブラインドコーナーモニター
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グリーン系(240sはブラック調)に着色されたハウジングを採用する4灯式ヘッドランプ。廉価モデルを除く全グレードに標準装備される。 |
オーパ同様、バックドアの解除ハンドルには電気スイッチが採用される。軽く触れるだけでスマートに開けることができ、上質感ただよう。 |
時速6km以下になるとグリル内のカメラが左右の状況をモニター画面に映し出す。見通しの悪い交差点で役立つ新アイテムだ。 |
エクステリア
ライバル車に負けない居住性とボリュームある造型を求めてついに衝撃の3ナンバー化!
初めて新型イプサム240を見た瞬間「大きくなったなぁ」という印象を抱くユーザーが多いにちがいない。それもそのはず。新型モデルは全長が120mm、全幅が65mm、全高が40mmそれぞれ拡大されて4650mm×1760mm×1660mmにサイズアップし、3ナンバーボディを手に入れている。3ナンバー化最大の理由はキャビンのゆとりを高めることで、もちろん外観デザインにボリュームが加わって存在感も向上。
「その分、取りまわしやすさが損なわれたのでは?」と心配している現行ユーザーに朗報なのが最小回転半径の維持だ。新型モデルはフロントオーバーハングが短い上に、最小回転半径も現行と同じ5.5mをキープ。まさに扱いやすさをそのままに、ゆとりを身につけた新型イプサム240なのだ。ちなみに、宿敵オデッセイは新型イプサムより長さが120mm、幅が35mm大きく、最小回転半径も0.2m大きい5.7mなので、同じ3ナンバーミニバンとはいえ、かなりの巨体。平日「ちょっとお買い物に」とお母さんが乗るには大きすぎるかもネ。
外観デザインで注目したいポイントも数多い。例えば、ヘッドランプと同じ形状をモチーフにしたリアコンビランプはバックドア側にもまたがっていて、オデッセイよりも質感の高さを演出。また、オーパを連想させる台形Dピラーは、現行イプサムでアクセントの役割を果たしてきたリアクォーターウインドウの名残とも言える特徴だ。このほか、ショルダー部分に張りを持たせ、ふくよかな面造型を実現したのも3ナンバーサイズならでは。5ナンバー枠の“足かせ”付きでは、こうはならなかったはず。