2004年 3月
F1参戦記念車
トヨタ
F1参戦記念車 007次回作でボンドカーとして06年映画デビュー
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ボンドカーに起用されるF1参戦記念車は、あの2000GTを彷彿させるホワイトで登場してほしいね。
ジュネーヴショーのジウジアーロ・ブースに突如現れたトヨタ・マーク付のスポーツカーには、日本中の業界関係者が衝撃を受けたに違いない。「これが以前からウワサの絶えなかったF1記念参戦車なのか!?」といった声も聞かれるが、出展されたアレッサンドロ・ヴォルタはあくまでもスタディモデルで、市販車につながるものではない、とスクープ班は見る。ただ、少なくともトヨタのデザイン開発(F1参戦記念車の可能性大)にジウジアーロが何らかのカタチで関わっていることは間違いないようだ。
日本中がヴォルタの出現に盛り上がっている中、本誌ではまだ誰も知らない、さらなる衝撃的なニュースをつかんだ。それは、F1参戦記念車が発売と前後して映画デビューを果たすことだ。しかも、その作品は毎回ユニークな仕掛けを持つクルマ(俗にいうボンドカーと呼ばれている)が登場する007シリーズだという。
早速、情報筋から得たこのニュースの真相を確認しようと、配給元の20世紀フォックス映画に問い合わせたが、「次の007第21作目は06年の公開予定で、まだタイトルも決まってません」(同社宣伝部)とのこと。ボンドカーについても「さすがにわかりませんねぇ」と。つまり、今回スクープした計画はそのくらいトップシークレットで動かされていることを意味する。
かつて日本車でボンドカーに使われたクルマといえば、あのトヨタ2000GTが有名で、67年に公開された「007は二度死ぬ」の劇中で若林映子が乗っていた(ジェームス・ボンドはショーン・コネリーが演じていた)。特注のオープン仕様は2台が製作され、1台は撮影用に、もう1台はイベント展示用に使われたという。
また、2000GT以外にも、かつて映画に登場した発売前のトヨタ車はいくつか挙げられる。記憶に新しいところでは、96年公開の「7月7日、晴れ」でイプサムがスクリーン先行デビュー。自動車メーカーに勤めるサラリーマン(萩原聖人)とトップミュージシャン(観月ありさ)の恋を描いたストーリーに、イプサムは新車発表されるニューモデルとして用いられた。
また、スピルバーグ監督の「マイノリティ・リポート」(02年公開)に登場する赤いレクサスは、2054年の電気スポーツカーを想定して製作された。今回スッパ抜いたF1参戦記念車のボンドカーへの起用は、これらに続く未発売トヨタ車の映画デビューとなる。
開発コード680NのF1参戦記念車は長期にわたってデザイン検討が進められ、日本国内の本社デザイン部だけでなく、ヨーロッパのEDスクエアからも案が出されたという。複数のデザイン案から選ばれたフォルムをまとい、すでに爆音を放ってテストカーが走り回っているとの情報もあり、引き続き追加情報を求めてスクープ班では調査を続けていきたい。
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67年に公開された「007は二度死ぬ」で登場したトヨタ2000GTのオープン仕様。
イプサムは発売に先がけ、映画「7月7日、晴れ」でスクリーンデビューを果たした。
「マイノリティ・リポート」でトム・クルーズが乗っていたレクサス・スポーツ。
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