スクープ

2000年9月


キャラバン

日産
自社製ビジネスバンの意地を見せる!
衝突対応だけじゃない!キャラバンのおニューなボディ!


日産のテストコースで撮影された真っ黒いワンボックス。こいつはキャラバン――日産唯一のキャブオーバー・ワンボックスの次期モデルだ。

かつてはRVの一翼として人気のあったキャブオーバー・ワンボックスだが、いまはすっかりボンネット付きミニバンにその座を奪われてしまった。乗用ワゴンに課せられた厳しい前面衝突安全基準に、キャブオーバーでは対応しきれなかったのだ。

しかし、商用バンの世界では、いまだキャブオーバー・ワンボックスが根強い人気を保っている。全長が同じなら、キャブオーバーの方が荷室を広くとれるからだ。

ウインドウ直下に見える”ふくらみ”は、擬装用のハリボテだった。ヘッドランプはかなり大型化されるようだが、グリルは?クロームの横バーはダミーだろうか?

隠れた人気を保ち続けるキャブオーバー商用バンだが、乗用ワゴンほど厳しくはないものの、やはり衝突安全対応を求められている。これに対応し、ハイエースはビッグMCで、ボンゴはFMCで、バンパーを突き出したようなスタイルになった。
いまや数少なくなってしまったキャブオーバーバン。残る未対策車は……キャラバンだけ。


リアゲートはボディサイドに回り込む
ハイルーフも!
リアゲートがサイドまで回り込んだ形状になる。ゲートを開いたときに、荷室断面積が完全開口するので、幅広の荷物も出し入れしやすい。商用バンにはもはや必須のディテール。 こちらはロングのハイルーフ仕様。フロントウインドウが現行モデルより寝ているので、ルーフの“おでこ”が広く見える。バンパーは意外と凝ったデザインだ。

キャラバンも、ボンゴと同じようにバンパーを前に出し、ここに衝撃吸収フレームを内蔵。顔つきは大きく変わる。ウインドウ直下が出っ張っているので“短いボンネット”にも見えたが、これはハリボテだ。

フロントだけではない。リアゲートも開口部が大きくなるように改善され、荷さばき性もアップしたオールニュー・ボディだ。もちろんリアサスはリーフスプリング式だが、プラットフォームの基本はエルグランド系に移行する、という情報もある。

現行モデルのデビューはなんと86年。14年ぶりのFMCとなるか。

●現行キャラバン標準ボディ
●現行キャラバン・ロングハイルーフ

テストカーは15人乗り仕様!?
標準ルーフのテストカーは、やけに長いボディだと思ったら15人乗りのバス仕様だった。ドアやウインドウなどの形状も、現行モデルとはかなり違う。


再販の準備か?
パールホワイトのティーノハイブリッド テストコースで発見

日産のテストコースで奇妙なクルマを発見。さまざまなディテールからティーノ・ハイブリッドであることは確かなのだが、ボディカラーはパールホワイトだし、設定されないはずのルーフレールも付いている。
限定100台で即日完売した市販ティーノ・ハイブリッドのボディカラーはシルバーのみ。よく見ればサイドデカールもちょっと違う。もしかしたら、予想以上の人気で再販されるのかもしれない。テスト走行も精力的に行っていたらしい。


space.gif (807 バイト)
space.gif (807 バイト)