スクープ
2005年 10月

 ウイングロード  日産
 エアウェイブより6000円安 新型ウイングロード142.2万円
 発売19日前に市販価格早出し

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11月14日にデビューを控えた新型ウイングロードに最接近。写真はエアロパーツなしの標準仕様で、バンパー内エアインテークもシンプルな形状にまとめられている。 地上高525mmの低い開口部を誇るハッチゲート。台形コンビランプが左右に配され、左下には車名エンブレムも装着される。写真の外板色はトワイライトグレーPM。

 本誌発売の19日後に迫ったウイングロードのFMC。本誌ではスクープの総仕上げとして、価格も含めたバイヤーズガイドをお届けする。各グレードの詳しい紹介および最大のライバルでもあるエアウェイブとの比較を通じ、アナタにピッタリの1台が見つかるはずだ。

 新型ウイングロードのベーシックグレードは15RSと命名される。価格は142万2000円で、十分な装備内容を持つのが特徴だ。トランスミッションは電子制御4速ATだが、フロント車速感知無段間欠ワイパー、電動格納式ドアミラー(ブラック)、リモートコントロールエントリー、マニュアルエアコン、後席リクライニングなどが備わる。。

 その上に位置する15RXは、RSとの価格差以上に装備が充実する推奨グレード。ウリでもあるリモコン可倒式リアシートや後席スライド機構、イージーラゲッジベンチが標準装備されるのは、このRXから上位のモデルだけだ。このほか、RSにはないプライバシーガラス、オートライト、カラードドアミラー、フルオートエアコン、4スピーカー、デュアルワークランプなども加わる。さらに、トランスミッションがエクストロニックCVTとなるため、10・15モード燃費は18.0km/リットル(2WD)と、15RSの16.6km/リットルを1.4km/リットル上回る。これだけの内容を誇りながらRSより11万円高の153万2000円に値付けされるのだから、これはバーゲンプライスと言えよう。ビジネスユースでなければ、RX以上を選びたいところだ。  もしロングツーリングの機会が多く、1.8リットル以上のクルマから代替するのであれば18RXがオススメ。1.5リットルに比べて最高出力が19ps、最大トルクも2.6kg-m向上するので、4人乗車時の高速走行でも走りに不満を抱くことは少ないはずだ。トランスミッションにはマニュアルモード付エクストロニックCVT-M6が用いられ、ステアリングシフトと呼ばれるパドルシフトも採用。動力性能アップに合わせてタイヤ&ホイールは15インチにサイズアップ。内装では本革巻きステアリング、ステアリングとメーターまわりのメタル調フィニッシャーが加わり、価格は15RXより20万円高い173万2000円に設定。。

 現行モデルで好評のエアロ仕様はRX系に設定される。シリーズ中もっともお買い得で、本誌イチオシのグレードだ。その価格差にはエアロパーツだけでなく、リモコン可倒式助手席シートや助手席シートバックテーブル、ウォッシャブルラゲッジボードも含まれており、“イメージリーダー”的な存在である。これ以外にもルーフ後端のショートアンテナ、シフトレバーまわりのメタル調フィニッシャー、ラゲッジルーム電源ソケットもおごられる。さらに、15RXエアロではステアリングとメーターまわりにもメタル調フィニッシャーが加わる(18RXエアロはベース車に装備済み)。タイヤ&ホイールは15RXエアロが185/65R15&ホイールキャップに、18RXエアロは195/55R16タイヤ&アルミホイールにグレードアップされる。これで15RXエアロがベース車比8万円高の161万2000円、18RXエアロが同7万円高の180万2000円。

 なお、4WDは1.5リットル全車に設定され、RSが20万円高、トランスミッションがCVTから4速ATに変わるRX系が18万円高だ。

 最後にウイングロード15RXとエアウェイブL(157万円)を比べておこう。エアウェイブにあってウイングロードにない装備アイテムは自発光式メーター、後席中央席の3点式シートベルトとへッドレスト、195/55R15タイヤ&アルミホイール、7スピードモード付CVT、後席チップアップ機構で、これらがプラスされて価格は3万8000円高。15インチタイヤ&アルミホイールは日産ではメーカーオプションで7万円(キューブの場合)のため、エアウェイブの安さが光る。しかし、ウイングロードには前述のリモコン可倒式リアシートや後席スライド機構、イージーラゲッジベンチ、オートライトが備わっており、甲乙つけがたい。まさに後席の使い方が決め手となりそうだね。

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こちらは専用バンパーが装備されたエアロ仕様だ。エアインテークの存在が強調されており、上の標準仕様より迫力あるフロントマスクが作り出されている。

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どこへ行ってもベンチがすぐ出現
新型ウイングロードの自慢装備のひとつがイージーラゲッジベンチだ。見てのとおり、ラゲッジ床面後端をはね上げるとベンチの背もたれに早変わりする。レジャーシーンで重宝しそうだ。座面横の丸い凹みはカップ類を置くためのスペース。
シート前倒しもリモコン操作で
使い勝手を高めるのがハッチゲート側から前倒し操作できるリアシートだ。わざわざリアドア側に回り込むことなく、荷物を積む前にレバーを引くだけでシートバックが倒せる。さらに、ウイングロードでは助手席の前倒しもレバー手前のボタン操作で行える。
シートバックテーブルとフックも完備
助手席のシートバックにはテーブルとコンビニフックが備わっており、前倒しすれば簡易テーブルとして使える。四隅に配置されている奇妙な丸いフックはネットをかけることも可能で、前倒し時にも活用できる。
18RX AERO

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15RX AERO

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1.8リットル
FF・CVT-M6
180.2万円
1.5リットル
FF・CVT

161.2万円 
1.5リットル
4WD・4速AT

179.2万円 
〈エアロ仕様の主な装備〉
・前後エアロバンパー
・専用ラジエターグリル
・サイドシルスポイラー
・黒塗装ヘッドランプハウジング
・メタル調フィニッシャー (シフトレバー、灰皿)
・ウォッシャブルラゲッジボード
・撥水加工シート ・助手席シートバックテーブル&フック
・リモコン可倒式助手席シート
・ラゲッジルーム電源ソケット
・16インチアルミホイール〈18RX AEROのみ〉
18RX

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1.8リットルFF・CVT-M6
173.2万円
〈18RXの主な装備〉
・15インチホイール
・ステアリングシフト
・本革巻き3本スポークステアリング
・メタル調フィニッシャー(ステアリング&メーターまわり)
15RX

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15RS

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1.5リットル
FF・CVT M
153.2万円
1.5リットル
4WD・4速AT
171.2万円
1.5リットル
FF・4速AT
142.2万円
1.5リットル
4WD・4速AT
162.2万円
〈15RXの主な装備〉
・プライバシーガラス
・オートライト
・イージーラゲッジベンチ
・リモコン可倒式リアシート
・後席スライド機構
・フルオートエアコン
・オーディオレス&4スピーカー
〈15RSの主な装備〉
・車速感知無段間欠ワイパー
・ボディ同色ドアハンドル
・電磁式ハッチゲートオープナー
・後席リクライニング
・ラゲッジアンダーボックス
・マニュアルエアコン
・オーディオレス&2スピーカー
現行モデル

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はみ出し情報
新型ウイングロードは全車オーディオレス&4スピーカー(15RSのみ2スピーカー)が標準状態となる。メーカーオプションでは手頃な1DINサイズのCDオーディオ、MD&CDオーディオ、DVDナビの3タイプが用意される。


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