スクープ
2005年 3月

 bB  トヨタ
 キューブとの違い打ち出すべく、PTクルーザーがお手本に!?
 アメリカン・レトロな2代目bB(開発コード210L)

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ノーズとルーフは水平基調のまま、ハッチゲートが大きく傾斜することでガラリと印象の変わる次期bB。プラットフォームにはパッソ/ブーンの延長版が用いられるようだ。

 5年前の2000年2月にデビューし、トヨタ車らしからぬ思い切ったワルなデザインで人気を呼んだbB。「年内デビューの新型ファンカーゴに吸収される」との説もあったが、FMCに向けて独自に動いていることがわかった。

 本誌1月号では、次期カローラ・ベースのbB後継車を「でっかいbB」と称して紹介した。ベースとなるカローラの3ナンバー化にともない、全幅1700mmを超えるワイドボディが放つ迫力も報じた。しかし、コイツは北米向けbB(現地名サイオンxB)のFMC版であることが判明。

 これとは別に開発が進む国内向けは、ボディが拡大されることなく、現行モデルと同じカテゴリーに属する。それどころか、ベースにはパッソ/ブーンのプラットフォームが使われるため、逆に若干のダウンサイジングが行われる可能性もある。現行bBのスリーサイズは3945mm×1690mm×1645mmで意外とデカく、ダウンサイジングで手頃感を打ち出すかも。

 パッソ/ブーンのプラットフォームが使われるからか、開発はダイハツと共同で行われている。すでにダイハツ社内で「ブーンのストレッチ(延長)版を目撃した」との情報も寄せられているが、これは2代目bBに使われるプラットフォームのテスト車両だったようだ。

 で、気になるコンセプトだが、外観には引き続きインパクトのあるデザインを採用。なかでも特徴的なのがリアのハッチゲートだ。現行モデルの垂直デザインから一転、やや傾斜がつく。もしキープコンセプトとした場合、追って登場したキューブとシルエットが似てしまうため、あえて路線変更を狙っただろう。フロントノーズも大きくラウンドしており、現行モデルの面影は見られないという。「真上から見ると、円弧を描いているように見える」との証言も。ルーフは現行モデルと同じ水平基調をキープ、余裕あるヘッドクリアランスが確保される。

 と、ここまでデザインの特徴を紹介すると、あるクルマが思い浮かぶ。ズバリ、クライスラーのPTクルーザーだ。リーバイスやコカコーラなど、アメリカ発のビッグネームを徹底研究して作られ、1930年代のレトロ感と現代デザインを巧みに融合させたモデルとして人気を集めた。

 新型bBの搭載エンジンには引き続き1.3リットルと1.5リットルの直4ユニットが用意される。トランスミッションにはCVTが初採用され、低燃費とスムーズな走りを両立。  そこそこのワルいイメージに見切りの良いデザイン、そして適度な実用性と過不足ない走り―bBはまさに現代の若者のハートをつかんだ。“アメリカン・レトロ”に身を包む2代目も、初代と同じように人気を集めるかどうか、注目だ。

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1月号で報じた100mm長いブーンのテストカー(シャシー試験用)。次期bBにはこの延長版シャシーが起用される。
北米向けサイオンxBはサイズアップ

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北米向けサイオンxBの新世代モデル(開発コード145L)は、ベースとなる次期カローラの3ナンバー化にともなって全幅が広がり、迫力あるデザインを身にまとう。若年層がターゲットとなるため、3列シートが見送られる代わりに、広大なラゲッジスペースがウリとなる。オシャレかつ手頃で、遊びに使えるクルマとして現地で話題を集めそうだ。なお、デザインは国内向けbBと同じく、アメリカン・レトロな雰囲気に仕上がる模様。エンジンは1.8リットル級が中心となるが、2.5リットル直4や同ターボ(250ps程度を発揮)も搭載できるよう、設計されているようだ。これは現地ディーラーからパワー不足が指摘されているためで、クラスアップを図ると同時にエンジン排気量も拡大される可能性が高い。
現行bB

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はみ出し情報 その1
上記の2代目bBは開発現場で「小bB」と呼ばれているらしい。


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