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■新旧ミニはどっちが買い?
「新しいのと古いの、どっちのミニがいい?」最近こういう質問を受けることが多い。
もちろん古いミニといってもクラシックミニではなく、ニューミニになってからの古い方という意味なのだけど。
ここでちょっとおさらい。クラシックミニとは1959〜2000年まで作られていた英国製。そしてBMW製となったニューミニは2001〜2006年が初代、2007年〜が2世代目、といったところがミニの超簡単ヒストリー。で、今年2世代目へとモデルチェンジし、初代を含め選択肢が広がり皆さんいろいろと悩んでいるというわけ。
それぞれの特徴は、初代は小型FWDを作るのが初めてと言っていいBMWだけに、手探り状態ながらもかなり力の入った作り方をされているのが特徴。またクラシックミニのゴーカートフィーリングを再現するために、キビキビ感はあるけども足周りはガチガチで限界域での挙動はいささかトリッキー。2004年のマイチェンで少しマイルドに。
クライスラーと共同開発されたエンジンは街角のゴミ箱ほどの魅力なし。クセだらけのCVTは思い出したくもない存在。内装は掃除が大変ながらデザインや質感に手抜きなし。チェックメイトなどの特別仕様車やJCW(ジョンクーパーワークス)などの高性能版もあり。
2世代目は初代のネガを潰しただけに大きな不満はなく、シャシー側に移されたヘッドライトなど、整備性の向上や細部の作りは熟慮した構造に。ただマジメに作りすぎて売れても利益が上がらなかった反省からか、見えないところにコストダウンの影がちらほらと。もっとも子供が泣き出しそうなくらい巨大なセンターメーターで見る者を圧倒し、細かい部分の安っぽさを隠す努力はしている。エンジンは燃費と性能に優れた待望の自社製。日本人にも扱いやすいアイシン製6AT搭載。またベーシックなONEは1.4Lエンジンに変更、といった具合。思いっきり乱暴な言い方をすると、アウトラインはこんな感じだ。
というわけで、これらを踏まえて自分の好みや用途を照らし合わせてチョイスしてもらえればいい。ようこそミニワールドへ。
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