SPECIAL企画
グラツー・インプレVol.3
インプレッサ15S
■第3回足まわりの雑な動きに興醒め

足まわりのチューニングにも疑問が残る。
普段乗りのクルマだから、ソフトな味つけは大賛成である。インチキに固められた足まわりなどゴメンだから。
しかし重心高に対してロールセンター高の設定が低過ぎるのか、やや不安を伴うロールなのだ。
足はよく動いている。が、リアのストローク量は不十分で、その動きもスムーズさに欠ける。ストレートに言ってしまえば、ギコギコしている上に各アームがバラバラに動く感じ。

乗り心地もあまり誉められたものではない。 履くタイヤ(ヨコハマASPEC/195-65R15)の影響も大きいとは思うのだけど、急な入力があった場合など、思いのほかガツンとくる。
そして1度で収束せず振動を引きずる。スプリングとダンパー、そしてブッシュ類のバランスが適切ではないのかもしれない。
また雨や雪の中でバランスを崩しやすかったこともマイナス材料である。

ABSの介入も早過ぎ。
ドライ路面では初期タッチ/制動力の立ち上がり方/リリース前後のマナー、などは悪くないものの、路面状況が悪化した場合やちょっとスピード域が上がると、ドライバーがコントロールすることを無視するように制御が入る。
百歩譲ってこれがこのモデルのユーザーに合わせたセッティングだとしよう。ならばVDC(ビークルダイナミクスコントロール)が装備されないのはナゼだろう。
S-GTでスポパケを装備した時にだけオプションで選べるに過ぎないのは理解に苦しむ。ベーシックなグレードにこそ必要な装備ではなかろうか。コストを考慮したとしてもそうすべきである。
BACK
SCOOPざ・総括REGULAR企画
NEWS編集部blog
SPECIAL企画クラッシュファイル

モバイルXTOP
© MOOK HOUSE