SPECIAL企画
グラツー・インプレVol.2
初代BMWミニ
■第13回限界付近での調律不足を露呈

さらにペースを上げてみる。今度は120〜140km/h前後、2速全開か3速で回るコーナーでの挙動をチェックしてみる。
この速度域になると、スロットルオフでタックインを促したりブレーキを残してステアリングを切っていくと、リアがスゥーと流れていく。
個人的にはその流れは緩やかでコントロールしやすいと感じるのだが、もしかすると人によっては恐怖感を抱く人もいるかもしれない。
いや、勢いだけで突っ込んでいくと、いきなりクルッと回ってしまう可能性もゼロではないように感じる。

もちろんリアが流れるといってもクルマの向きが変わるまで1,2,3(実際にはコンマ何秒かの世界だけど)と余裕を持ってカウンターステアを当てながら待てるレベルであり、さらに言えばリアが動きノーズが出口に早めに向くということは、踏んでいくコーナリングが可能ということなので、コントロールする楽しみもあるのでストリートレベルではそんなに悪いセッティングではないように感じる。

ちなみにASC+Tのスイッチは常にONのままでいいと思う。
コーナリング中にスピードメーターをチェックしてみたところ、ONでもOFFでもあまりスピードに差が出なかったから。
その方がいくらか扱いやすいし安全ではなかろうか。
それからこれらの話はあくまでもワインディングあるいはミニサーキットレベルでの話であり、もし本格的なサーキットを走ろうと思ったら、もっとリアのスタビリティを上げなければタイムは出ないと思う。
いずれにしても、これまでのBMWとは明らかに異なる方向性のチューニングであることは間違いない。

それではまた実用燃費のお話。
やはり市街地と高速道路での差が大きく、平均で9.9km/Lという結果。
スーパーチャージャーをフル回転させて走った割にはまずまずの結果だが、これは普通に走っている時や高速道路での効率が良いためではなかろうか。
パワー&トルクに余裕があるゆえに、そんなに踏まなくても十分以上のスピードで走れるから燃料をあまり消費しないということだろう。
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