SPECIAL企画
グラツー・インプレVol.2
初代BMWミニ
■第9回フィーリング&性能とも平凡な心臓部
MTのタコメーターは6750回転からレッドゾーンで8000回転まで目盛られる。
リミッターは制御が上手くいっているのだろう、燃料カットなどによる異常燃焼を起こしているような不快感はまったくなかった。
ちなみに100km/h走行時のエンジン回転数は5速で2500回転、4速で3100回転、3速で4000回転というもの。
高級車並み、とは言えないものの、NVHなんて言うのだけども、かなり騒音や振動といった物が抑え込まれ、このクラスとしては上々のレベルといっていい。
ただ、これがBMW製エンジンだと考えると、個人的には少々物足りないような印象。
いや、正直に白状すると「何の感動もない平凡なエンジン」というのが本音。
ムービングパーツの回転フィール、トルクの立ち上がり方、パワーの発生の仕方、負荷を掛けたときのエンジンの息遣い、吸気&排気の音色……、それらすべてがBMWが作ったエンジンとは思えないほど平凡なのである。
クライスラーとの共同開発はお世辞にも成功したとは言えず、BMW製にこだわるなら二世代目である。
最後に実用燃費とタイヤについて。
燃費は思ったほど伸びなくて8.4km/L。
ちょっといい気になってスロットルを踏み過ぎたのかもしれない。
またタイヤはミシュランのENERGY XT1 175/65R15が履かされていたが、これはミシュランお得意のエコタイヤなのだけど、グリップ力はそこそこでコントロール性も良く、粘るような適度な弾力性があって非常に印象の良いものであった。
ちょっと固めのスプリングをフォローして、乗り心地もどうにか我慢できるレベルになっていたし。
やはりタイヤは重要だと思う。
ピレリを履いたCVTと較べるとこうも印象が違うのだから。
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