SPECIAL企画
グラツー・インプレVol.1
ルノー・メガーヌ1.6(AT)
■第8回タイヤサイズ変更で走りに微妙なズレ

乗り心地はまずまずといったレベル。
本音を言えば初期のMTモデルが履いていた195/65R15なんてサイズがベターなのだけど、現在履かされている205/55R16でもなんとか許容できる範囲。
多少スプリングの初期レート変化やダンパーの縮み側の減衰力の立ち上がり方と、タイヤの性格が一致しない面があるのは残念ながら、気持ち悪い動きではないのがせめてもの救い。

それにスタビも利いているけど利き過ぎてはいない。
個人的には「タイヤを細いままでダンパーの伸び側の減衰力をもう少し強くすればなおベターかも」といったところ。
その方が乗り心地を損なわずにコーナリングが安定する。

またリアはトレーリングアームの固定式とはいいながらも、2.0と較べると左右の捩れが大きく路面をトレースする能力に長けているような印象。
大きなウネリのある路面でもしっかりと追従するし、段差があっても横っ飛びするような仕草もなし。
正式なアナウンスはないものの、アクスル自体の鉄板が薄いとかスタビの径が細いとか、ちょっとセッティングを変えているのかもしれない。

肥大化したボディサイズには賛成できないけれど、この足まわり&タイヤでこの安定性を確保しているということは、口惜しいけれどトレッドの広さが利いていることは間違いない。
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