「オレのツラで首相になれるはずがない!」
12月22日、金融庁で毎週火木に開催されている大臣記者会見に参加した。金融庁での記者会見は金融庁の記者クラブが雑誌フリーランスの参加を拒否したため、記者クラブの記者会見とは別に行われている。
この日の夜には平成22年度税制改正大綱を閣議決定するという時期でもあったが、予算の話題だけでな、沖縄カジノ構想について、小泉政権下で郵政民営化を推し進めた元経済財政政策担当大臣、金融担当大臣、総務大臣の竹中平蔵氏について、来年8月に開催される参議院選挙について、財務省の言いなりになっている日本の大手メディアについてなど、参加者の自由な質疑が行われた。
筆者も『マガジンX』として最後に質問を許された。内容はズバリ「総理になるつもりはあるか」というものだ。より詳しくは民主党の小沢一郎幹事長が、21日のテレビ番組で「首相になってと皆さんが言うなら拒む必要はない」と発言したので、もし亀井大臣が皆なから要望されたらどうするか、思いと聞いてみたのだ。以下がその問答だ。
――大臣は首相になられるおつもりは。
「オレみたいなこんなツラで、総理になれるわけないじゃない。こんな頭で。もっと優秀な人はいっぱいいる。私は支えるだけ。支える力があるかわからないけどね。こんな100年に一度の危機ですよ。遊びみたいなこともできない、ブレインストーミングみたいな架空の議論ばかりするわけにもいかない。現実に対応できることを実行してくれる人。
私は狭い守備範囲で一所懸命やっているんだけど、全体の経済をどうしていくか。もっと言えば心をどうするか。
ーー首相として主導していくということは。
「私はガラじゃありません。ドン亀でございますから。亀はいつも背中に誰かを乗せて竜宮城につれてくる役目ですから」
あくまで下で支えるという姿勢を崩さない亀井大臣だった。(島田健弘)
金融庁記者会見ページ
http://www.fsa.go.jp/common/conference/index.html
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