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[2009/12/22]
■暫定税率維持でなく高税率固定化だ。

鳩山首相が自動車関連諸税の暫定増税部分のうち一部を除いて、少なくとも新年度には是正しない方針を表明した。主部分のガソリン税は現状のまま維持されるどころか、法改正により完全固定化される勢いだ。
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大きな政府がさしたるムダの排除もできず、不況のもとでの景気浮揚と予算の収支バランスを大義に、露骨なマニフェスト破りに出たわけだ。これではマニフェスト選挙を掲げた民主党に投票して,結果として民主党政権を誕生させた有権者が浮かばれない。果たしてこれで国民が継続して彼らに政権を託し続けるのか,はなはだ疑問である。
で、道路を作り続ける為に増税された一時的なはずの暫定税率は、名前を変えるなり、本則部分を増税するなりして、税額を維持するのだと言う。これは最早「暫定」ではなく、完璧な「増税」である。ムダな道路を作らないはずが、雇用目的に道路を作り続ける。高速道路も無料化実験予算1000億円では、効果的な状況測定は望めず、今後の完全無料化も絵に描いた餅になりそうな気配だ。また、旧道路公団時代にやっていた道路建設費ヲ捻出する為の借金の利子補給など、民営化の時計を逆にまわすようなことも言い始めた。民主党政権は迷走から逆噴射に向かっているのか。
政権交代後100日が経過して、今後真価を発揮してくれるのか、このまま「大きな政府」に走り続けてしまうのか。堪忍袋の緒は切れかかっている。

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