7代目として発表された新型アルトは燃費と環境性能を高めるべく、ボディの軽量化や空力特性の改善、副変速機付CVTの採用、エンジンのVVT化など、さまざまな工夫が施されて登場した。
その結果、10・15モード燃費(CVTの2WD車)は24.5km/Lに達し、他のグレードも含めて全車エコカー減税の基準を満たしている。
5ナンバーの乗用モデルは73.29〜115.71万円(税込み)。また、バンは67.725〜88.41万円で用意されている。月販目標台数は7000台だという。
東京モーターショーで先行公開された際に明らかになったとおり、内外装デザインも洗練されてモダンな印象が強まった。
とくにインパネ中央のセンタークラスターは円形にデザインされており、親しみやすさを表現。
さらに、ドア開口部が拡大されたり、斜め前が見えやすいように三角窓が設けられるなど、使い勝手にも磨きがかかった。
鈴木修会長は会見で「燃費改善には取り組んだが、現状に満足しているわけではない。リッターあたり5kmは向上させないといけない。今後も新技術の開発に取り組み、次のモデルまで寝かせるのではなく、完成し次第、現行モデルに織り込んでいきたい」とコメントし、今後のさらなる熟成を暗示した。