トヨタ自動車によれば、特定顧客向けに販売される国内分230台は基本的にリース扱い。リース会社へのリース価格は「非公開」(広報部)だが、電気自動車補助金132万円を受ける為の申請車両価格は消費税込み「525万円になります」(同)ということだ。2年後年販数万台を目指すとしている。
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で、本日試乗したある自動車評論家氏によれば、「走りはプリウス同様にスムーズ」だったと話す 。プリウスの10倍程度となるモーター単独走行 23.4kmを達成するため、新搭載のリチウムイオン電池120kgをあわせ、プリウス比140kg重量増だが、i-MiEVの電池重量200kg、ステラの400kgを考えれば軽い。モーター単独走行で最高速度100km/hも魅力的だ。充電時間は100Vで180分、200Vで100分。今後は市販時に「300万円台で売りたい」(事情通)ため、電池メーカーとの協力が不可欠だ。
2年後の東京モーターショーで市販前提車が発表されるのは、FT86と同じ。その直後、一般客に市販展開する。今後の課題はさらなる電池の高性能化と低価格化、特定顧客への商品供給を通じた所期問題の解決、また電気自動車の開発と重なるだろうインフラ問題、スマートグリッドの一翼をどのように担わせるかなどの社会実験など多様にある。ハイブリッドカーの先駆者であるトヨタには、ぜひ世界のトップランナーとして、この分野の先頭を走り続けてもらいたいものだ。