さて、今回の話しは「ウラ広報」について。「えっ!?広報にオモテとウラがあるの?」あるんだ、これが。
当然のごとくマガジンX編集部も、自動車メーカー各社のオモテ広報部門が、日常的な窓口になっている。
雑誌を含めた媒体各誌は、広報車と呼ばれる発売したての新型車を借り受けたり、写真や資料などの提供を受けたりする。この窓口が広報部門。メーカーサイドから配布されるプレスリリースや彼ら主催の新型車試乗会などの企画・運営もたいていの場合、広報がその役割を担う。
ところが、クルマに乗せたり、写真や資料を配って、雑誌に記事を書いてもらうって、とどのつまりは「宣伝」である。いわゆる広告を打つのと違って、メーカーが比較的安上がりに雑誌のページを埋めることができる。雑誌側にしても、タダでクルマを貸してくれて、必要ならメーカー提供の写真と資料で安価に、安易に記事を作ることができる。これを「もたれ合いの関係」ということは、読者の皆さんご存知のとおり。私個人はこういう態度を最も嫌ってきたし、マガジンXが、私と同様な考えの基に作られた媒体であると思ったからこそ、その中でスクープ担当記者をやっていたのだ。
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