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06年11月号で報じたように、低燃費志向モデルに限っては停車中でも発電できるように太陽電池搭載も検討されている。 |
本誌だけが独走スクープし続けている次期プリウス情報。社内コード590Lを掲げて開発が進められている3代目は08年10月のデビューが予定されている。2ヶ月前の06年11月号では太陽電池の搭載が検討されていることをスッパ抜き、その理由も併せて報じた。
そして今回、再び本誌巻頭に躍り出た次期プリウス。それもそのはず。まだ発売までに2年も残されているのに、そのエクステリア写真を本誌スクープ班が独占入手したのだ。
ちょっとコミカルだった初代4ドアから、富士山もしくは二等辺三角形をモチーフにした5ドアへと生まれ変わった現行モデル。08年のFMC後もその流麗さを受け継ぐことは上に掲載したナマ写真を見ればわかる。何より目につくのがボディサイドを貫くシャープなキャラクターラインで、いまひとつ締まりのない外観がシャキッとしたスポーティなルックスへと変身。
ディテールに目をやっても、やはり精悍さが増している。ノーズに置かれるヘッドランプはいちだんとツリ目デザインが強まり、Aピラー下に届きそうな勢いを見せている。また、サイドのウインドウ・グラフィックスも現行モデルの雰囲気を踏襲しながらも、いっそう引き締まった形状に変わる。なかでもフロントの三角窓はホイールアーチの真上まで迫り出して前進感を演出。一方、リアドアが大きくなるのか、クォーターウインドウはボディからドア側に移されているが、これはムダにドアが長くなるデメリットもあるため、このまま実用化されるかどうかは疑わしい。
そしてリア。縦長デザインにまとめられるコンビランプはサイドのキャラクターラインを受け止め、後ろ姿のアクセント的な役割も果たす。もちろん、現行モデルと同じくハッチゲートが備わって使い勝手の良さも保たれる。
このように外観デザインを分析すると、全体のシャープなテイストは生産が終わってしまった最終型セリカにルーツがあるようにも思える。縦に長いヘッドランプ、ボディ側面の折り目正しいキャラクターラインともに、セリカに用いられていたことは言うまでもない。
オーリスと同じ新MCプラットフォームが使われる次期プリウスでは、動力性能を強化するためにも搭載エンジンが1.5リットルから1.8リットル(おそらく2ZR型)に変更される。また、冒頭で触れたようにエネルギー回収ができないようなノロノロ渋滞時および駐車中でも充電できるよう、一部グレードには太陽電池も搭載する方向で開発が進められている。さらに、ハイブリッド・システム全体が3世代目に移行するとの興味深い話も聞こえており、さらなる調査が必要だ。
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