スクープ
2005年02月

 ステップワゴン  ホンダ
 スパーダなくなってもスポーティ仕様変えるステップワゴン

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今回キャッチしたクルマにはエアロパーツが装着されているが、どうやらバンパーは標準車と同じ模様。ラジエターグリルのルーバーは3月号の仕様より細い。

 ミニバンにしては短い丸4年でFMCするステップワゴン。現行モデルがキープコンセプトでズッコケただけに、3月号で報じたように新型ステップワゴンは思いきったイメチェンで一発逆転を狙う。この戦略はオデッセイと同じで、アブソルートのようなスポーツグレードの存在にも期待が高まる。はたして、現行モデルで加わったスパーダはどうなるのか。

 結論から言うと、残念ながら新型ステップワゴンにスパーダはラインナップされない。しかし、ガッカリすることはない。スポーティ仕様はしっかりとラインナップされる。それが「Sパッケージ」(仮称)だ。前後バンパーとテールゲートにスポイラーが装着され、スポーティなスタイリングを強調。

 詳しい内容に関しては現在も調査中だが、そもそもスパーダは現行モデルの劣勢を挽回しようと03年に行われたビッグMCで加わった。エンジンや足回りは標準グレードと共通で、“スポーツ”というよりは“スポーティ”モデルと呼んだほうがよさそう。同じく、新型のSパッケージも「見た目」だけの違いにとどまる可能性もある。ただし、ホンダの既存ミニバンでSパッケージと言えば、ストリームの前期型に設定され、後期型ではスポーツ性を打ち出したアブソルートへと発展した。新型ステップワゴンも同じ展開となるかどうか、気になるところだ。

 今回、併せて試作計画も入手した。別表のとおり、2リットル、2.4リットルともFFと4WDの両方が製作されており、生産性や商品性を試すため、さまざまな仕様が組み付けられている。具体的には2リットルFFが14台、同4WDが8台、2.4リットルFFが12台、同4WDが10台の計44台が製作されている。

 装備では既報のスカイルーフや木目調フローリングだけでなく、スマートエントリーシステム、IHCC(車速&車間自動制御機能)、リアエンターテイメントシステムといった新アイテムも用意されることが判明。また、電動スライドドアは助手席側だけでなく、運転席側でも選択できる。一方、2列目シートは座り心地を重視したタンブル式と回転機構を有するベンチ式から選べる。福祉車両のサイドリフトアップシート車も引き続きラインナップされるが、エリシオンやトヨタ車と同じく、カタログモデルに昇格する可能性が高い。

 発表予定時期は5月。同時期にデビューする新型セレナとのバトルが見ものだ。
精悍ルック作り出すエアロ3点セット

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フロントでは標準バンパーの上からスポイラーが装着され、ワイド&ローな印象を強調。フォグランプも備わる。 リアにも同じくアンダースポイラーが追加されてスポーティさを演出。スポイラーはマッドガードの役割も兼ねる。 テールゲート上方のスポイラーによってリアビュー全体に躍動感がもたらされる。凸状のコンビランプにも注目。
試作全44台 装着オプション判明
(表はこちら)

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ボンネットフード下には2リットルおよび2.4リットルi-VTECエンジンが搭載される。写真は2リットルモデルだ。 初公開の7本スポーク・アルミホイール。スポーク表面は切削仕上げとなっているようだ。 3月号での衝撃スクープから1カ月、またまたステップワゴンの実車に接近を果たした。以前にスクープしたクルマと異なり、ヘッドランプはプロジェクター式だ。AFS機構が組み込まれている可能性が高い。
はみ出し情報 その1
3月号で新型ステップワゴンのナマ写真を掲載した後、ホンダ社内(研究施設)への携帯電話持ち込みが全面禁止となり、自分のクルマの中に置いておくよう、定められた。
はみ出し情報 その2
業務で写真撮影が必要となった場合は最低でも3人以上が立ちあって撮るよう、指導されるようになった。


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