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石井国交大臣、軽井沢大型バス事故で「課題にどう取り組んで行くかが大切」と、国の責任に言及せず!

2016.2.2

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石井国交大臣、軽井沢大型バス事故で「課題にどう取り組んで行くかが大切」と、国の責任に言及せず!

本日午前、石井国交大臣会見に続き、軽井沢大型バス事故を起こしたイーエスピーに対する行政処分について記者レクが行われた。

軽井沢の大型バス事故について、国の行き過ぎた規制緩和に問題バスなかったのか質問した。

「サービス多様化など利便性向上に一定の成果があった。が、安全安心が損なわれてはいけない。課題に対してどう取り組んでいくかが大切。今年夏までにバス事故を減らすための総合的な施策をまとめる」と石井大臣は語ったが、国の責任については言及を避けた。

さらにESPの事実上の親会社イーグルが中古車販売会社であり、ESPにバス事業としてのスキルがなかったのが、事故のひとつの原因ではなかったのか?と質問した。

「異業種参入が一概に悪いとは言えないが、参入時の安全確認をしっかりしていくのは重要なテーマ。」と石井大臣は応じた。

以下は本日の会見での石井大臣の説明だ。

国交省としては、URに対して公開できるものは公開しなさいと指示しているので、昨日の報告が全てだと思う。「色をつけてもらえないか、」の発言は打ち消されている。

日米航空交渉を9日から東京で開催する。米国との間で羽田の昼間便が開設されていない。交渉の内容については話せない。

 

大臣会見後の大型バス事故の記者レクで。

イーエスピーに対する事業許可の取消処分に係る聴聞手続について。

関東運輸局から先方の高橋社長に聴聞期日について(聴聞通知を)手渡しした。 聴聞期日は、2月19日午後1時半。イーエスピーに対する指摘事項は33件。違反点数107点。違反点数は加重を2倍とした。加重措置は初めて。本件は相当大きな事案。関東運輸局は力を割いてやってきた。

廃業を表明しているイーエスピーに対する処分の意味は?

行政処分を受けると2年間新たな申請ができなくなる。法律上の役員その他、現に同等以上の職権及び支配力を有するもの。

質問したが、岡根氏がイーエスピーの役員でなければ、該当しないとの説明です。イーエスピーは、埼玉発着するために、埼玉県にカタチだけ営業所を置いていた。

当局は事故が起きたら処分するという付け焼き刃の対応ばかりではないか? と質問した。

様々な課題がある思うので、検討会の議論を踏まえ対応していきたい。 との説明があつた。

多くの違反があったことについて。

けしからん、遺憾である。 監査の実効性を上げるために、再発防止策を考えていきたい。

閑話休題。

大臣会見、大型バス事故の記者レクの後に国交省広報課長と30分話す。記者クラブに タダで部屋を使わせている、身分証明書発行で便宜を図っている、などは今さら持ち出すまでもないが、今日も大臣会見後に記者レクがあることは、当局から全く知らされない。 国民の関心事に、媒体差別をしないでほしいと伝えた。

取材・文・写真/神領 貢(マガジンX編集長)


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