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続報! ユーザーへの補償金、8月下旬から支払い開始

2016.7.27
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    続報! ユーザーへの補償金、8月下旬から支払い開始
    三菱の第1四半期決算大幅減収減益も想定内。

三菱自動車工業の今年度第1四半期決算は、売上高4287億円、前年同期比718億円減、14%減、営業利益46億円、同140億円減、75%減だった。四半期純利益は同1297億円の損失となった。特別損失1259億円を計上した。
第1四半期の販売台数は同16%減の22.1万台。このうち国内販売は同43%減の1万台にとどまった。6月ひ発表した通期の業績見通し、売上高1兆9100億円、営業利益250億円から変更はない。
会見の冒頭、改めて謝罪がありました。特別調査委員会の報告書を8月2日に公表するとした。
8月下旬から15万人あまりのユーザーに対して、10万円の支払いを始めるとした。登録車3万円も同様。
販売再開後のekワゴン、ekスペースの販売台数は、ekワゴン743台、前年同期比16%減、ekスペース341台、同44%減。
為替変動による影響は77億円の損失。タカタ製エアバッグの市場措置費用などが135億円程度。

質疑応答。
国内販売含めた収益見通しは?
正直言って、長らく待っていたお客様から受注をもらっているのはありがたい。信頼確保を第1の基軸に置きながらやっていく。
為替は円高の影響を受けている状況。価格の見直し、タイの生産拠点を有機的に使いながら、業績見通しを達成したい。

受注に関して前年を上回るペースとは?
受注自体は昨年対比で2倍近いが、これは待っていたお客様、関係者の協力がかなりの部分を占めている。販売については厳しい状況がつづく。楽観せずひとつひとつやっていく。
通期の1500億円の特損については、第1四半期で84%を計上した。保守的に見て残りもできるだけ早く計上したい。減損は受注次第との付け加えがありました。

新型車を出す予定は?
いまの計画は、当初予定から変わっていない。すぐには出せる状況ではない。年式変更については、審査等も国交省から厳しく見られているので、もう少し時間が欲しいとの説明。

タカタの市場措置費用を除いて前年度並みの収益確保について。
北米、欧州がそれぞれ37億円、67億円の利益。日本は60億円の赤字。第2四半期以降、信頼確保を図っていきたい。状況を見ると、海外では大きな影響はなかったと理解している。
水島工場のいまの稼働率は低いが、期末に向かって稼働率が例年上がっていく傾向がある。日産からも多くのオーダーをもらっている。

世界販売を決して楽観していない。北米販売台数が伸びた。大変期待している。新興国はなかなか難しい。資源国は購買力が落ちている。得意のASEANも需要が落ちている。ひとつはシェアを上げること、台数を増やすこと。タイで生産していることで、円高により、タイはむしろ有利になる。トライトン、パジェロスポーツ、ミラージュ、アトラージユなどをテコにして、いろいろ工夫をしながら利益を確保していく。

借入増はフィリピンで一時的に増えたもの。主力銀行の借り入れも含めて万全の体制で臨みたい。

国内販売は軽自動車がない中で、販社が登録車の販売に懸命に努力してくれた。7月は逆に軽自動車に手を取られて登録車の販売が落ちている。必要な値引きについては、台数を売っていくため。通常の販売の中でやっていく。


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